審美的な歯科治療とは esthetic
歯の病気やトラブル改善し、機能を回復させるだけでなく、歯の色や形がお口全体とのバランスがとれた美しさを得られるように追求する歯科治療のことを『審美的歯科治療』といいます。
保険適用の一般的な治療では、虫歯治療で歯を削った場合や事故などで歯が欠けた場合には、銀色の金属製もしくは変色しやすいプレラスチック製の詰め物や被せ物で修復することになりますが、自費診療の審美的歯科治療では、変色に強く、白くて美しい見た目の詰め物や被せ物で治療できます。
マイクロスコープを用いた精密な治療(精密審美治療)
当院では、審美的歯科治療において『マイクロスコープ』を活用しています。
マイクロスコープは、肉眼の2~24倍の拡大視野で治療部位を確認することができる歯科用の顕微鏡です。
マイクロスコープを使用し、肉眼では確認できないような細部までしっかりと確認しながら歯を削る作業を行なうことにより、大切な歯の削りすぎを防げます。
また、マイクロスコープの拡大視野下で詰め物や被せ物の適合チェックを行なうことにより、歯との間のごくわずかな隙間を発見できるため、すき間のない精密な詰め物や被せ物を作製できます。精密な詰め物や被せ物は、虫歯菌や歯周病菌の侵入を防ぐため、長期間にわたって良好な状態を保てます。
審美的な詰め物・被せ物の種類
インレー、オンレー
『インレー』とは、虫歯などによって失った歯冠の一部を修復する補綴物のことで、一般的には『詰め物』とよばれます。
『オンレー』も詰め物の一種ですが、インレーよりも大きく、歯冠の上部全体を覆うもののことをいいます。
インレーやオンレーを、セラミックなどの天然歯に近い色調を再現できる素材製のものすることで、天然歯との境目が分からないほど自然な見た目に仕上げられます。
クラウン
『クラウン』は、歯全体に被せることで見た目と機能を回復させる補綴物のことで、一般的には『被せ物』とよばれます。
とくに前歯などの見た目が気になる箇所を修復する場合には、セラミックなどの白い素材でできたクラウンを使用することで、自然で美しい見た目の歯に仕上げることができます。
また、虫歯などの治療だけでなく、クラウンを被せることによって軽度の歯並びの乱れによる歯の見た目を改善することもできます。
ラミネートべニア
『ラミネートベニア』は、色や形に異常のある前歯の表面を0.5~1mmほど削り、そこにごく薄いセラミック製のプレートを貼り付けることで、歯の見た目を改善する治療方法です。ホワイトニングでは白くできない歯や、軽度のすきっ歯、歯の表面の小さな欠損を改善したい場合に適しています。
なお、セラミック製のプレートは非常に薄く、力のかかる部位には適していません。そのため、基本的には上顎の前歯部分を改善したい場合に行なわれます。
素材の違い
ラミネートべニア
『ラミネートベニア』は、色や形に異常のある前歯の表面を0.5~1mmほど削り、そこにごく薄いセラミック製のプレートを貼り付けることで、歯の見た目を改善する治療方法です。ホワイトニングでは白くできない歯や、軽度のすきっ歯、歯の表面の小さな欠損を改善したい場合に適しています。
なお、セラミック製のプレートは非常に薄く、力のかかる部位には適していません。そのため、基本的には上顎の前歯部分を改善したい場合に行なわれます。
オールセラミック
セラミックとは、七宝焼きに似た陶材のことをいい、天然歯に近い透明感と色調を再現できる素材です。
表面が滑らかなので、汚れや歯垢や付着しにくく、変色に強いという特性ももっています。
クラウンの場合、表面がセラミック製でも内側のフレームに金属を使用するものもありますが、内側の金属もすべてセラミック製のものを『オールセラミック』といいます。
オールセラミックのクラウンは非常に透明感が高く、美しい見た目に仕上がるため、見た目の美しさを重視した前歯部分の治療に適しています。一方、セラミックは非常に硬い素材ではあるものの、割れやすいため、強い力がかかる奥歯にはあまり適していません。
e.max
『ニケイ酸リチウムガラスセラミック』を主成分にしたセラミック素材です。透明感に優れ、天然歯に近い美しい色調を再現できます。
強度は金属やジルコニアに劣るものの、適度なしなやかさがあり、噛み合う歯を傷付けにくいという特性があります。また、天然歯に近い摩耗性を持っているため、強い力がかかる奥歯の治療にも適しています。
になる奥歯の銀色の詰め物や被せ物を白くしたいという方におすすめの素材です。
ジルコニア
『ジルコニア』は、酸化ジルコニウムを安定化させたセラミック素材です。セラミックの一種なので白く透明感のある色調を再現できる一方で、『白いメタル』といわれるほど強度があり、耐久性に優れています。
非常に硬い素材ですが、しなやかさも併せもっているため割れにくく、さまざまな部位の治療で使用できる素材です。
審美性だけでなく、強度があって割れにくい詰め物や被せ物で治療をしたい方に適しています。
高濃度アスタキサンチン
配合製品について
astaxanthin
当院では、美容ケアの一環として、医療機関でのみ販売できる
『高濃度アスタキサンチン』を配合した製品を取り扱っています。お気軽にお問い合わせください。
アスタキサンチンとは
ニンジンに含まれるβ-カロテンやトマトに含まれるリコピンなどと同じ『カロテノイド』の一種であり、天然の赤色色素で、エビ・カニなどの甲殻類や、サケ・タイなどの魚類などに多く含まれています。
サケは産卵時に生まれた川へ戻ることで知られています。 川をさかのぼるための膨大なエネルギーをつくりだす作業には、活性酸素が発生しますが、その活性酸素のダメージから体を守っているのが、『アスタキサンチン』だといわれています。
当院での取り扱い製品
アスタリズム
お肌のお手入れのベースとなる美容液です。『アスタキサンチン』を贅沢に配合しており、お肌の調子を整え、健康に導きます。洗顔後のお肌に使用していただくと、角質層の奥までしっかりと浸透します。お肌によくなじむためベタつかず、さっぱりとした使用感なので、次に使う基礎化粧品の邪魔になりません。また、年齢、性別、肌質、悩みの種類を問わず、どなたでもお使いいただけます。
アスタリールACT
一日あたりの目安量が12mgと『アスタキサンチン』を豊富に含んでいる健康補助食品です。
アスタキサンチンのほかにもパーム油由来のビタミンE類『トコトリエノール』と、安定型ビタミンC誘導体『アスコルビン酸グルコシド』もあわせて配合しており、毎日摂取していただくことで、健康維持を幅広くサポートします。
治療症例 case
オールセラミックスクラウン
- 年齢・性別40代・女性
- 治療期間2~3週間
- 費用15万円
- 治療の詳細クラウンを被せる土台として、ご自身の歯、もしくはコアと呼ばれる人工の土台を削って形を整えます。周りの歯とのバランスやご希望を伺い、色調を決め、かたどりをして作成します。完成したクラウンを咬み合わせを確認しながら装着します。治療後も定期的なメンテナンスによって、白く美しい歯を保つことができます。
セラミックスインレー・オンレー
- 年齢・性別20代・女性
- 治療期間2週間~1か月
- 費用7万円
- 治療の詳細古い詰め物を外し、虫歯をしっかり取り除きます。削って形を整えたら、かたどりをし作成していきます。天然歯と違和感のないよう色調を確認します。咬合調整を行い、特殊な接着剤で貼り付けます。治療後も定期的なメンテナンスによって、白く美しい歯を保つことができます。
ラミネートベニア法
- 年齢・性別20代・女性
- 治療期間2週間~1か月
- 費用12万円
- 治療の詳細歯の表面を薄く削って形を整えてかたどりをします。周りの歯のバランスや希望を伺い色調を決め、かたどりをし作成します。特殊な接着剤で貼り付けるので脱落の心配はありません。治療後も定期的なメンテナンスによって、白く美しい歯を保つことができます。
審美的歯科治療の
よくある質問
Q&A
笑ったときや大きな口を開けたときに見えてしまう銀歯が気になります。
奥歯は保険適用の治療の場合、歯を削る範囲が多いと、いわゆる銀歯とよばれる詰め物や被せ物による治療しか選択できません。しかし、自由診療である審美的歯科治療では、セラミックやジルコニアなどの白く見た目のよい詰め物や被せ物を選択できます。現在の銀歯を白い詰め物や被せ物に取り替えることもできますので、お気軽にご相談ください。
白い被せ物に替えたいです。治療中に歯のない期間はできますか?
現在の被せ物を外したり、被せ物をするために歯を削ったりした際には、仮歯を装着していただきますので、最終的な白い被せ物ができあがるまでの間に「歯がない」といったことはありません。また、仮歯だと気づかれることもほとんどないので、安心して治療をお受けください。
白い詰め物や被せ物にしたら、ずっと使い続けられますか?
詰め物や被せ物を長く使い続けるためには、歯科医師の指導のもと、歯磨きなどによる毎日のケアをきちんと行なうことが大切です。また、ご自宅でのケアに加えて、歯科医院で定期的に検診とケアを受けることにより、詰め物や被せ物の状態を確認できるだけでなく、患者さまのお口の状態にあったケアと健康管理ができ、長く健康で美しいお口を維持しやすくなります。
- 審美的歯科治療におけるリスク・副作用
- ・機能性や審美性を重視するため、自費診療となり、保険診療よりも治療費は高額になります。
・歯ぎしり・食いしばりの強い場合や噛み合わせの状態によっては、セラミック製の詰め物や被せ物が割れたり欠けたりすることがあります。
・保険適用の金属製の詰め物・被せ物で治療する場合より、歯を削る歯の量が多くなることがあります。
・事前に根管治療(神経の処置)や土台の処置が必要となることがあります。
・噛み合わせ・歯ぎしり・食いしばりの強い方には、被せ物の破損防止のためのマウスピースの使用をおすすめすることがあります。
・加齢により歯肉が退縮して審美的な支障をきたした場合、再治療の必要が生じることがあります。
・ラミネートベニアの場合、削る歯の量はごくわずかですが、歯がしみることがあり、症状が強い場合は神経を取ることがあります。